こんな疑問を感じる人のための記事です。

脱毛の記事や広告を見ると、

冷却がある=安心痛い=効いている

といった説明が多く、つい信じてしまいがちです。

実際には、

冷却があっても痛みを感じることもあれば、

痛かったからといって、一番効いたとも限りません

私自身も、

接触冷却(冷えたヘッドが肌に触れる)の機械や・冷却ガスを使う機械

でヒゲ脱毛を体験し、冷却があっても痛みを感じました

この記事では、

冷却・痛み・効果を切り離して考えるための整理を行います。

冷却があるのに痛い理由が分かり、不安や思い込みに振り回されなくなります。

冷却、痛みの強さで脱毛を判断するのではなく、迷ったらまずは医療承認機器という安心できる基準から選ぶ。それが、ヒゲ脱毛で後悔しにくい考え方です。

脱毛に冷却能力が必要な理由

脱毛に冷却能力が必要な主な理由は、次の3つです。

前提として、

脱毛は「毛」に強い光(レーザー)を当て、

熱を発生させることで毛を作る組織にダメージを与える仕組みです。

本当は、レーザーは

でも実際には、

そのため、

という状態になります。

そこで、肌を守るために冷却能力が必要になります。

肌ダメージを減らす

レーザーで生じた熱は、何もしないと次のように広がっていきます。

すると、次のようなことが起こります。

そこで冷却を行います

肌の表面温度を一気に下げることで、熱が広がる前にブレーキをかけるのです。

痛みをやわらげる

冷やすことで、

神経の感覚も一時的に鈍くなります

たとえば、

虫歯のときに歯を冷やした経験がある人も多いと思います。

冷やすことで神経への刺激が和らぎ、痛みが軽くなります。

脱毛の冷却も、これと同じ考え方です。

ただし、

痛みが「無くなる」わけではないです。あくまで「軽くなる」だけ**です。

出力を下げずに安全に照射する

冷却が弱い場合、火傷などを避けるためレーザー出力を下げる必要が出てきます一方、冷却がしっかりしていると出力を保ったまま安全に照射できる= 効果と安全の両立が可能になります。

例えばサッカーでも

ディフェンスがしっかり守っているから、オフェンスがしっかりと攻撃ができますよね?

冷却能力は、脱毛の効率を支えている重要な役割と言えます。

医療脱毛の冷却方式には何がある?

脱毛の冷却方式である接触冷却とガスによる非接触冷却を比較した図解イラスト

冷却方式には

があります。

接触冷却(冷えたヘッドが肌に触れる)

一言でいうと、

冷えた先端を肌に当てながら脱毛する方法です。

脱毛の光を出すハンドピースの先端が、あらかじめ冷たく保たれています。

その冷たい面を肌に触れさせたまま、レーザーを照射します。

LightSheer Quattro(ライトシェアクアトロ)

LightSheer Quattro(ライトシェアクアトロ)の医療レーザー脱毛機本体をアニメ調で表現したイラスト

ライトシェア(LightSheer)には

ライトシェアデュエットやライトシェアデザイアがありますが、

LightSheer Quattro(ライトシェアクアトロ)が最新モデルです。

こちらの機器は医療承認機器です。

LightSheer Quattro(ライトシェアクアトロ)医療承認番号:30200BZX00401000

医療承認機器というのは

簡単に説明すると、

国が「正しく使えば、効果が認められる可能性が高い」と

認めた機種です。

LightSheer Quattro(ライトシェアクアトロ)には3種類のハンドピースがあります。

LightSheer Quattroに付属する3種類のハンドピースを比較し、照射面の大きさと形の違いが分かるイラスト

ハンドピースの大きさが違うので、

照射する部位によって使い分けています。

ヒゲ脱毛では小さめのハンドピースが使われることが多いです。

HSハンドピースは、

ヒゲでは安定しにくいため、使われる場面は限定的です。

ET、XCハンドピースでは、

という仕組みになっています。

サファイヤチップとは

簡単に言うと、冷たくできる、透明でかたいガラスの先端です。

私はヒゲに照射したことあるのですが、照射面は冷蔵庫で冷やしたガラスコップを肌に当てている感覚でした。肌に当たった瞬間に「冷たい!」と感じられるくらいです。

ライトシェアのET、XCハンドピースは、押し当てて使うことが前提です。

押し当てることで、

という効果があります。

ちなみに、

HSハンドピース(22x35mm)は

照射する面積が大きいため、

ヒゲのきわ(鼻の下ギリギリなど)の細かい調整には不向きです。

比較的平らな、頬やフェイスラインの広い範囲に使われることはあります

HSハンドピース(22x35mm)は

一言でいうと冷やす代わりに、効率を上げる方式**です。

という特徴があります。

吸引することで、

結果として、

少ないレーザーエネルギーでも毛に届きやすくなります。

強い冷却を使わなくても、皮膚への負担が抑えられる設計になっています。

HSハンドピースは吸引によって効率を高める設計ですが、

基本的にヒゲには

使われていることが多いです。

私はライトシェアクアトロで照射したときは、冷却能力はありますが、痛みは普通にありました。チクッっと注射を刺されているような痛みでしたが、私は耐えられる痛みでした。**

もちろん、痛みというのは個人差があるので、

人によって感じ方は違います。

非接触冷却(冷却ガス / 冷却スプレーなど)

非接触冷却には2つの考え方があります。

一言でいうと

「一瞬で冷やす方法」と「ゆっくり冷やす方法」です。

非接触冷却には、主に次の2種類があります。

ガス冷却は、

レーザー照射の直前に冷たいガスを皮膚表面に噴射し、

皮膚を一瞬で冷やす方式です。

これにより、

という状態を作ります。

つまり、

「冷たい → すぐレーザー → 痛みを感じにくい」

が連動する仕組みです。

空冷・風冷は

ことで、肌の熱を逃がす方法です。

イメージとしては、扇風機の冷風をずっと当て続ける感じに近いです。

この方式は、

という特徴があります。

そのため、メインの冷却というより、補助的な役割として使われることが多いです。

GentleMax Pro Plus(ジェントルマックスプロプラス)

ジェントルシリーズには、

などがありますが、ジェントルマックスプロプラスが最新機種です。

この機種も医療承認機器で、承認番号は 30200BZX00304000 です。

ジェントルマックスプロプラスでは、

DCD(ダイナミッククーリングデバイス)というガス冷却方式が採用されています。

レーザー脱毛に使われるDCD方式で、照射直前に冷却ガスを噴射して痛みと熱を抑える仕組みを示した図

DCDは、

レーザーを照射するほんの0.1秒前に、皮膚の表面へ

約−20℃前後の冷たいガスを噴射します。

その直後にレーザー光が出ます。

この仕組みによって、

という状態が作られます。

DCDの強みは、「どれくらい冷えるか」だけでなく「冷やすタイミングが正確」なことです。**

DCDは、

に合わせて、

冷却ガスの量やタイミングを調整できるようになっています。

出力が高いときには冷却を強めることで、

というバランスが取られています。

これが、ジェントルマックスプロプラスの冷却能力が高いと言われる理由のひとつです。

ため、

0℃以下まで冷えることは少ないとされています。

冷却ガスでは、

ため、皮膚表面温度を−20℃以下まで下げることが可能です。

この違いにより、

という役割の差が生まれます。

私はジェントルマックスプロプラスのDCD(ダイナミッククーリングデバイス)もヒゲで体験したことがあります。

感覚としては、

でした。

照射を重ねるごとに、痛みには少しずつ慣れていきました。

個人的には先程の接触冷却のLightSheer Quattro(ライトシェアクアトロ)

よりも痛みは軽く感じました。

痛みの感じ方には個人差があるため、あくまで参考程度にしてください。

冷却は「強ければ強いほど良い」わけではない理由

冷却は「強ければ強いほど良い」わけではありません

大切なのは、

に合った冷却ができているかどうかです。

脱毛で冷却を使う理由は、

冷却は、

レーザーを邪魔するためではなく、支えるための存在です。

よくある勘違いは

これは 半分だけ正解で、半分は間違いです。

それは

効かせたい毛にまで影響が出ることがあるからです。

理由①:毛まで冷えてしまうことがある

レーザー脱毛は、

という、バランスが大切です。

冷却が強すぎると、毛の近くまで冷えてしまい、熱が伝わりにくくなることがあります**。

冷凍されているお肉は中まで火が通りにくいですよね?

それと同じイメージです。

理由②:冷却が強すぎると、出力設定が強くなることがある

冷却が強い機械=安全と思われがちですが、

実際の現場では、

結果として、レーザー出力が強めになることもあります適切な肌のバリア機能を無視した高出力逆に肌のトラブルを起こすリスクもあります。

理由③:部位によって「冷やしすぎ」が合わない

ヒゲ・ワキ・VIOのよう

部位では、ある程度の熱が必要です

冷却が過剰だと、

ということがあります。

理由④:冷却にも「役割の違い」がある

先程にも伝えたように

冷却には、

重要なのは、

「どれくらい冷えるか」より「いつ冷えるか」です。

つまり冷却は「強さ」より「バランス」

冷却は、強ければ正解ではなくて適切なら正解です。

痛くない=効果が低い、痛い=効果が高い?

こうした声を見かけますが、痛みは脱毛効果の証拠にはなりません

というのが、いちばん正確な考え方です。

脱毛で大事なのは「痛み」ではない

医療レーザー脱毛で重要なのは、

毛を作る力がある部分に、必要な熱が届くことです。

痛みそのものではありません。

なぜ痛みは人によって違うのか?

まず、毛の条件が人によって違います。

太い毛・細い毛、深い毛・浅い毛では、必要な熱量が変わります

そのため、

の設定は、人によって調整されます。

焼肉で、肉の厚みによって火力や焼き時間を変えるのと同じです。

さらに、痛みの感じ方にも個人差があります

神経の敏感さや肌の状態、その日の体調によって、体感は変わります

つまり、痛みはとても主観的で、ブレやすい感覚です。

痛くない脱毛でも、

など、効いているケースはあります。

逆に、痛い脱毛でも、

だけの場合もあります。

痛みだけで効果は判断できません

口コミやSNSの体験談は、

が分からないため、再現性は高くありません。

同じ機械でも、人が変われば体感は変わります

だからこそ、

「痛いかどうか」だけで脱毛を判断しないことが、失敗しにくい考え方です。

冷却能力があっても痛い理由

レーザー脱毛において、冷却があっても刺激や痛みを感じる場合があることを、皮膚断面のイラストで説明した図

ここまでの内容から分かるように、

冷却があっても、脱毛が痛いことはあります。

それは異常でも、失敗でもありません。

ヒゲやVIOなどは、毛が太く、根が深いことが多いため、

必要な熱量が多く、どうしても刺激が出やすいです。

冷却の役割は、

ことです。

「全く痛くしない」ことではありません。

同じ人・同じ機械でも、

だけで、痛みの感じ方は変わります

ではありません。

からこそ、刺激を感じている場合もあります。

冷却方式に「正解」はあるのか?

レーザー脱毛における異なる冷却方式を天秤で比較し、単純な優劣では判断できないことを示したイラスト

「この冷却方式が正解です」と断言することはできません

脱毛の冷却については、いくつかの研究や論文がありますが、

とは言っていません。

ただし、ヒゲ脱毛のような条件では、ガス冷却が有効とされていることが多いです

ここではその考え方を、できるだけ分かりやすく説明します。

それぞれの冷却方式について整理すると、

ヒゲの特徴を整理すると

どうしても高出力が必要になりやすい部位です。

なので、

ヒゲ脱毛では、

ガス冷却が推されていることが多いです。

瞬時に出る強い熱から、肌を守りやすいからです。

ただし

という意味ではありません。

一方で、

では、接触冷却が使われることが多いです。

ため、安定して冷却し続けながら照射できるからです。

最近の機器では、

といった設計も増えており、冷却技術そのものも進化しています。

最終的に重要なのは、

機種による設計

などをセットでどう設計・運用しているかです。

冷却方式だけで脱毛の良し悪しは決まりません

その脱毛機がどのような毛に、どのような出力、波長でどう冷却を使っているのか**。

これが大事です。

どの機種を選べば失敗しにくいか?

レーザー脱毛の機種選びに悩む男性と、安心して選びやすい機器の考え方を示したイラスト

冷却方式に正解がないように、脱毛機も「これが最強」と言い切るのは難しいです。

でも、失敗しにくくするための安全なスタート地点はあります。

それが、医療承認機器を選ぶことです。

医療承認機器とは、簡単に言うと

国が「正しく使えば、一定の安全性と効果が期待できる」と判断した機械

のことです。

つまり最低限、

このチェックを通っている、という意味があります。

もちろん

という意味ではありません。

せっかく国が承認している機器があるなら、

まずはそこから選択肢を絞ろうという考え方です。

怪しい選択肢を先に消せるので、特に初心者にとっては大きなメリットがあります。

なぜ「医療承認機器」を選ぶと失敗しにくいのか?

理由は大きく3つあります。

順番に見ていきます。

変な機械をつかみにくいから

医療承認機器は、日本の厚労省や指定機関が、

を審査して認可しています。

ネットや広告では

「最新」「痛くない」「最強」

といった派手な言葉が多く、

初心者ほど見抜きにくいのが現実です。

医療承認機器を選ぶだけで、

臨床データに基づいた、一定水準以上の機械を選びやすくなります。

これは「正解を選ぶ」というより、失敗しにくくするためのフィルターです。

安全に照射するための仕組み(冷却など)が設計として組み込まれやすいから

医療承認機器は、

単にレーザーが出ればいいわけではありません。

など、現場で安全に使う前提の設計がされています。

冷却方式に正解がないからこそ、

「きちんとした設計の土台がある機械」

を優先するのは、とても合理的な考え方です。

クリニック側も使い方を整えやすい

同じ機械でも、

といった「使い方」で結果が変わります。

医療承認機器には

が用意されていることが多く、

クリニック側も安全で安定した運用をしやすくなります。

機器の性能と正しい運用

この両方がそろうことで、

という状態を作りやすくなります。

医療承認機器は 「これを選べば必ず満足できる」という魔法の機械ではありません。ただし、地雷を踏まずに、安心して結果を期待できる基準とは言えます。

特にヒゲ脱毛のように、

施術では、最初の機種選びで遠回りしないことがとても大切です。

まとめ

レーザー脱毛の冷却や機種選びについて、正解探しではなく考え方の整理が大切であることを表現したイラスト