決められないのは、調べ方が足りないからではありません。
「どこを見て選べばいいのか」を、だれも教えてくれないからです。私も最初は、機械のことはよく分からず、値段や人気ランキングで選んでいました。
でも、いくつもの院に通って、いろんな機種を実際に受けるうちに、選び方が変わりました。
先に、結論だけ言います。
見るべきは2つだけです。
このページを読み終えるころには、むずかしい名前を全部覚えなくても、自分に合う院を選ぶ「目」が持てるはずです。
医療レーザー脱毛とは?サロンの光脱毛と何が違うのか

そもそも脱毛は、毛を作る組織に光を当てて、その光の熱で組織を弱らせていく方法です。
光を使う脱毛には、大きく2つあります。
理由は、機種(機械)の性能が、医療レーザーのほうが優れているからです。
ゲームでたとえると、武器の性能がちがうイメージです。
高性能の武器のほうが攻撃力が高いので、敵を倒しやすいですよね。
脱毛も同じで、機種の性能は大事な要素なんです。
もちろん、サロン脱毛でもダメージは与えられますし、サロンで十分な場合もあります。
でも、強い武器があるのに、わざわざ弱い武器は使わないですよね。
だから、まずは医療レーザー脱毛が選択肢になります。
ことばの話:「永久脱毛」は医療だけが使える
ひとつ、ことばのことも知っておくと安心です。
「永久脱毛」という表現は、実は医療脱毛だけが使えることばで、サロンの光脱毛では使えません。理由はこうです。
レーザーで毛根にダメージを与える脱毛は「医療行為」とされていて、医師のいないお店ではできません(厚生労働省の通知で決まっています)。
だから、医療ではないサロンが「永久脱毛」とうたうと、できないことを宣伝する大げさな表示になってしまいます(景品表示法などで問題になりえます)。
そのため、サロンの広告では「永久脱毛」ではなく「減毛」という言い方を見かけるんですね。
ただし「永久脱毛」は「一生1本も生えない」という保証ではありません。「医療として根拠のある減り方が見込める」という意味だと受け取るのがちょうどいいです。
ことばだけで判断せず、中身(どんな機械か・医師がいるか)で見れば大丈夫です。
なぜ医療レーザーはヒゲに効くのか

医療レーザーがヒゲに効くのは、毛の「黒い色」をねらって反応する仕組みだからです。
じつは、黒い色をねらう点は、サロンの光脱毛も同じです。
ちがいは「パワー」で、医療レーザーのほうが強く反応させられる、というイメージです。
ここがわかると、効きやすい毛と効きにくい毛の区別もつくようになります。
黒い色に反応して、熱に変わる
レーザーは、毛の黒い色(メラニン)に選んで吸収されます。そして吸収された光が熱に変わって、毛根にダメージを与えます。
たとえると、雑草を根っこから弱らせるイメージです。
葉っぱだけ刈っても生えてきますが、根っこを弱らせると生えにくくなる。
さらにその熱は、将来の毛を生み出す大もと(毛の根元の、さらに奥にある部分)にも伝わると考えられています。
ここを弱らせることで、次に生えてくる毛を抑えていく、という効き方です。
白髪や産毛には効きにくい
ここで、効き方の弱点も正直にお伝えします。
レーザーは「黒い色」に反応するので、黒い色がほとんどない毛には効きにくいんです。効きにくいのは、こんな毛です。
白い毛には、レーザーとは別の仕組みの「電気脱毛(ニードル)」という方法が向いています。
ここは別記事でくわしく説明するので、白髪や残った毛が気になる人はそちらを見てみてください。
→ くわしくは、白髪・残り毛に向く電気脱毛で解説しています。
熱破壊式も蓄熱式も効果は出る|大事なのは「複数の波長・方式」

医療レーザーには、2つの方式があります。
先に私の考えを言うと、どちらの方式も候補にできるクリニックのほうが良いです。
料理でたとえると、弱火でじっくり火を通すか、強火で一気に火を通すか、みたいなイメージです。
ネットでは、こんなことが言われています。
でも、方式によって脱毛効果に大きな差が出ると、はっきり示した研究は今のところ見当たりません。
(比べられたデータは女性のうでや足が中心で、ヒゲそのものの比較ではないんです。)
「強火でサッと炒めるのと、弱火でじっくり火を通すの、どっちがいいの?」と聞かれても、「それは料理による」としか言えないですよね。
脱毛も同じで、
と一概には言えません。
もちろん、人によって「こっちが合っていた」はあると思います。
→ 熱破壊式と蓄熱式のちがいは、ヤグとメディオスターを実際に受けた話でくわしく書いています。
両方を実際に受けてみて感じた「痛みのちがい」
私は両方を経験しましたが、いちばんちがうと感じたのは、痛みの「種類」でした。
私が受けたのは、ジェントルマックスプロ(熱破壊式)とメディオスター(蓄熱式)です。
一方のメディオスターは、最初は痛みが少なくて「これなら大丈夫そう」と感じたんです。
でも、同じ場所に連続で当てていくので、熱がたまって徐々に痛みを感じてきました。
それでも、耐えられるレベルではありました。
打たれた瞬間で言うと、こんな感じです。
これもあくまで私の場合なので、人によって痛みの感じ方はちがうと思います。
大事なのは「複数の波長・方式」が1院にそろっていること
じゃあ、結局どこで選べばいいのか。
私のおすすめは、複数の波長・方式がそろっているクリニックを選ぶことです。
方式(蓄熱式・熱破壊式)だけでなく、レーザーには波長(=光の種類)のちがいもあります。
代表的なのは、次の3つです。

肌の色や毛のタイプによって、得意・不得意が変わるんですね。
名前は覚えなくて大丈夫、雰囲気だけつかめればOKです。
大事なのは「この種類が1つの院に複数そろっているか」、ここです。
複数の波長・方式が1つの院にそろっていると、もし1つが自分の毛や肌に合わなくても、その場で別の波長・方式に切り替えてもらえます。
機種を試すために、あちこち回らなくていい
ここが、いちばん伝えたいところです。
私は「この機種はどんな感じだろう」と気になって、複数の院を回って両方式を受けました。
でも、いま振り返って思います。
みなさんは、機種を試すために、あちこちのクリニックを回らなくて大丈夫です。最初から複数の波長・方式がそろっている院を選べば、1つの院の中で、自分の毛質・肌質に合わせて打ち分けてもらえます。
私が何院も回って確かめたことを、最初から1院で済ませられる、というイメージです。
何回くらいで変わる?効果が出るまでの目安

これは、正直に言うと人によって差が大きいところです。
毛の太さや深さが、人それぞれちがうからです。
ゲームでたとえると、敵の強さがわかれば「この回数で倒せる」と言えますよね。
でも毛の場合は、人によって“レベル”がちがううえに、そのレベルが正確にはわからない。
だから「何回で終わる」と言い切るのがむずかしいんです。
クリニックの「5回」「10回」は経験則
もちろん、クリニックやサイトにも、回数の目安は書いてあります。
多くの場合は「5回」「10回」といった数字です。
これは、これまでの経験から決めている目安で、論文ではっきり裏づけられた数字ではありません。
なので「この回数で必ず終わる」という保証ではなく、「だいたいこのくらい通う人が多い」という目安として受け取るのがちょうどいいです。
なぜ複数回かかるのか
そもそも、なぜ1回では終わらないのか。
毛は、ぜんぶが同時に生えているわけではありません。
いま伸びている毛もあれば、お休み中の毛もあって、これが順番に生え変わっています(この生え変わりのリズムを「毛周期」と呼びます)。
レーザーが効くのは、このうち「いま伸びている毛」だけです。
お休み中だった毛が伸びてきたタイミングで、また当てる必要がある。
間をあけて何回かに分けて通うのは、このためです。
私が「減ってきた」と感じたのは4回目あたり
ここは私の体験です。
ヤグレーザーを受けたとき、1回目は痛かった記憶しかなくて、「これ本当に減るの?」と思っていました。
でも、4回目あたりで変化を感じました。それまで毎日していたヒゲ剃りが、2〜3日に1回で済むようになってきたんです。
ここで大事なのは、「効果を感じ始める」のと「自分が満足するまで続ける」は別だということ。
4回目で変化は感じても、自分が納得できるくらい薄くするには、もう少し回数がかかりました。
もちろん、これは私の場合です。
毛の濃さや太さは人によってちがうので、実感が出る時期もそれぞれだと思います。
知っておきたい副作用と注意点

医療レーザー脱毛には、知っておきたい注意点もあります。
怖がらせたいのではなく、「こういうことが起きうる」と先に知っておくと、いざというとき落ち着けるからです。
想定される反応と、まれに起きること
施術のあとに出やすいのは、こんな反応です。
これは脱毛で想定される一般的な反応とされています。
そして、まれにですが、次のようなことが起きることもあります。
ここで、いちばんの安心材料を言っておきます。
医療脱毛はクリニックなので、こうした反応が出たときに、その場で医師が診察して薬を出せます。何かあってもすぐ相談できる体制がある、というのは大きいです。
痛みは「冷やす」とやわらぐ
痛みが不安な人に、ひとつ補足です。
レーザーの機械には、肌を冷やしながら打つ仕組みがついているものがあります。
私が受けた中にも、熱くなる前に先にひんやりさせてから打つタイプの機種がありました。
手でパチッと叩かれるような刺激で、重ねるごとに慣れていきました。
照射のあと、私の場合は
ここからは私の体験です。
ただ、これはあくまで私の場合です。
肌の状態は人によってちがうので、出方も回復のしかたも人それぞれだと思います。
だからこそ、その場で医師に診てもらえるクリニックを選ぶ意味がある、というのが私の考えです。
もう1つの基準|「医師がいる」という安心(医師の体制)

機械の方式と並んで、もう1つ見てほしいのが「医師の体制」です。
じつは、サロンにはない、医療レーザーならではの強みが、ここにあります。
肌やヒゲの状態を見てレーザーの強さを決めたり、トラブルが出たときに診察して対応したりするのは、医師(医療者)にしかできません。
何かあったとき、その場でプロに診てもらえる——これは、医師がいないサロンにはない安心です。
だからクリニックを選ぶときは、「方式」だけでなく「医師がきちんといて、相談できる体制か」も見ておくと安心です。
まとめ|医療レーザー選びで見るべき2つのこと

ここまでの話を、ぎゅっとまとめます。
そのうえで、クリニックを選ぶときの決め手は、まず機械の方式です。
どちらの方式でも効果は期待できるので、優劣より「複数の波長・方式が1院にそろっているか」で見ます。これは公式サイトで確かめられます。
もう1つの医師の体制は、医療レーザーはクリニックで受けるものなので、医師がいること自体は前提です。
そのうえで、次のような点も見ておくと、より安心して通えます。
最初の一歩は、これだけ。
気になるクリニックの公式サイトで、「いくつかの種類のレーザー(波長・方式)がそろっているか」を見てみてください。むずかしい名前や数字まで分からなくて大丈夫。
「複数そろっていれば、自分に合わせてもらいやすい」——その目印だけで、選ぶときの目線がぐっと変わります。
そして、聞きたいことを整理してカウンセリングに行くと、自分に合うかどうかを落ち着いて判断できます。
たくさんの選択肢に振り回されず、自分に合う一院を選ぶ。
この記事が、その「目」を持つきっかけになればうれしいです。


